ボランティアとは
「ボランティア」の語源は?
ボランタール(ラテン語)自由、勇気、正義
ボランテ(フランス語)喜びの精神
ボランティア(英語)自発性に裏づけされた奉仕者、篤志者
これらが意味する「自らの意思で自由に且つ自発的に奉仕すること」がボランティアの語源であり大原則になります。以下、4つの大きな軸がボランティアをする上で大切です。
◆自主性・主体性
周囲から強制されたり、義務としてではなく、自分の意思で行う活動
◆社会性・連帯性
誰もがイキイキと豊かに暮らしていけるように、お互いに支え合い学ぶ活動
◆無償性・無給性・非営利性
報酬や金銭的な見返りを求めない活動。しかし、お金には変えられない出会いや発見、感動、喜びなどを得ることができる
◆創造性・開拓性・先駆性
今、何が必要とされるのかを考えながら、よりよい社会を自分自身で創る活動
ボランティアの内容は時間の経過と共に変化する
→現地のニーズをしっかり知ることが大切
ボランティアをする上での心構え
自分自身の自立
被災地ではボランティア自身の飲料水や食品等の調達や、宿泊場所の確保が困難であることが想定されます。事前に現地の状況を把握した上で、必需品を確認・調達し、一般的に、飲料水、寝袋、活動に必要な機材(懐中電灯、ラジオ、携帯電話等)は自分で確保し、自活できるように準備していくことが大切です。
状況を知る
活動を始めるにあたっては、現地の活動団体等に参加しオリエンテーションを受けることが大切です。 そのことが、詳しい現地の状況を知ることにも、自分の活動内容や役割を確認することにもなります。
意思の疎通
被災地では、被害を受けた人が「被災者」という名のもとに、扱われることに強い抵抗感をもたれる人もいます。どんな状況であれ、相手の気持ちを大切にし、尊重する気持ちをもって意思の疎通を図るように心がけることが大切です。
意思の尊重
災害時のボランティアは、被災者の生活を支援することを目的に活動します。活動は、「~ してあげる」といった押しつけがましいものでなく、被災者の意思を尊重して活動することが大切です。
考えた行動
ボランティアとしてできること、できないこと、してはいけないことを考えて無理のない活動をすることが必要です。活動自体が被災者の自立を阻害したり、自らが危険に陥ったりしないよう心がけることが大切です。
健康管理
ケガや病気、事故に充分注意し、また、過労や睡眠不足にならないように健康管理に注意することが大切です。(二次災害が起こらないようにするのもボランティアの心構えです。)
ボランティア活動保険への加入
万一の事故、けがや二次災害などに備え、ボランティア活動保険に加入する必要があります。
活動上の注意点
1)被災地の人々の「心の痛み」を思いやること
家族や親族を失った人たちが暮らす街です。張り切る気持ちが”はじゃいだ対応”にならないような行動が必要となります。
2)安全上の配慮
家財の取出しなどでは危険が伴う活動もあります。手に負えない場合は断る勇気が必要となります。
3)「何かしましょうか」よりも「誰か困っている方をご存じありませんか」
相手のプライドや頑張る気持ちを応援することが大切です。”押し売り”的に声をかけるのではなく「お願い」する姿勢で望むことが大切です。
4)マスコミへの対応
取材を拒否する権利はありますが、活動に支障のない範囲で応じることも時に必要となります。現地の状況を伝え発信するためののでありますが、現地の人々を巻き込んだ取材は極力控えましょう。
5)泥棒と間違われてしまわないような格好と必要な手続きは確実に
腕章や名札の提示、あるいはボランティア本部に電話して確認をとってもらうようにしましょう。
6)家に帰るまでが「ボランティア」です
活動を終えるとボランティアから見学者に変わってしまう方がいます。帰る道や電車内に被災地の人々がいることを忘れないことが大切です。